鍼灸は細い金属の「鍼(はり)」や、もぐさを使った「灸(きゅう)」で、身体の「ツボ」に刺激を加えることで様々な疾患・病気の予防・治療を行うための施術です。
鍼灸は東洋医学の考え方に基づき、身体のバランスを整え、本来持っている治癒力に働きかけるため、身体にやさしく、副作用の少ない治療法として、予防医学・アレルギー治療・美容・スポーツ分野など、様々な分野で注目されています。
神経痛・自律神経失調症・めまい・不眠・腰痛・動脈硬化症・動悸・高血圧低血圧症・気管支炎・ぜんそく・胃腸病・貧血・生理痛・冷え性・中耳炎・眼精疲労・夜泣き・かんむし・アレルギー性湿疹 など (これらはほんの一部です) |
様々な病気に対して効果が期待できる鍼灸治療ですが、まだ明確な病気となっていない、「未病(みびょう)」とよばれる状態から治療し、病気にならないようにするのが特徴です。
東洋医学はその人の心・体質・環境や食生活など、全てをとらえ「全体を治す」ことを主体に考えています。「悪いところを切る」といった局所の症状に注目した西洋医学とは考え方が根本的に異なります。
現在、スポーツトレーナーとして活躍している医療資格者は、鍼灸師が最も多いのです。
スポーツにおいて、けがや疲労はつきものです。プロスポーツ選手など真剣にスポーツに取り組んでいる人ほど、常に筋肉の疲労による痛みと戦っています。その、筋肉の疲労状態を回復することができるのが鍼灸なのです。
薬の処方や手術を行わず、人間が本来持っている自然治癒力を高め、からだが自分から治す手助けをする鍼灸治療は、人にやさしい医療です。